LECTER_vol17
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6ことが仕事なんです。」と語る春名さん。お好み焼店開業希望の方に焼き方研修なども行う彼が作ったお好み焼は、キャベツの甘味と豚肉の旨味、ソースの芳醇な味わいなど全てが渾然一体となってすごく美味しかった。 その味は、こんなにもお好み焼を愛してやまない社員がたくさんいるオタフクソースという会社、何百人もいる社員一人ひとりの顔と名前を覚えるためにデスクに全社員の顔写真を貼っているというオタフクホールディングス社長の愛情、そういう人たちの「想い」が積み重なってソースに詰まっているからなんだ。正直、感動しました。こんな想いで仕事をする人たちのソース、美味しくないわけない。 来年、フォトスタジオですが社員研修でお好み焼研修させていただくお約束をしました。「愛を持って仕事をする」という人たちの姿を、弊社の社員にもどうしても見せたくて。それがどれほど難しく、しかしこの上ない価値のあることか… その答えが、この一滴のソースに込められていました。「あーーー、焼きたくてウズウズしてきた」「あーーー、焼きたくてウズウズしてきた」と呟く広報担当者がいる会社のと呟く広報担当者がいる会社のお好み焼愛について。お好み焼愛について。 「あ、藤原さん聞いて!キャベツが もういいよ~返すなら今だよ~!”って言ってる音に変わったでしょ?」と鉄板の上のお好み焼を優しい眼差しで見つめながら手際よくひっくり返す…いや正直「声」は聞こえませんけども、湯気の立ち方、音の変化でタイミングを見計らうのはまさしく職人技です。 この人は特別お好み焼愛が強いのね…と思った矢先、私の隣にいた本社広報部の可愛らしい女性担当者さんが「あーー、焼きたくてウズウズしてきた」と小さな声で一言。この会社の人たちは一体なんなんだ…… 「オタフクソースは、お好み焼店をはじめとしたお好み焼を愛してくれる人たちがいて、誰かに美味しいお好み焼を焼いてあげたいという方々に支えられているんです。僕たちは、お好み焼の魅力をもっとたくさんの方に知ってもらい、それを広めていく 「僕はお好み焼屋さんになりたかったんです」という春名さん。子どもの頃、二人で食べに出かけたお父さん行きつけのお好み焼屋さんで、店主と親しげに話しながらお好み焼を食べるお父さんとお店の人を「かっこいい!」と思ったのがお好み焼愛の始まり。鉄板の色艶から始まり季節ごとに変わるキャベツの状態に合わせた刻み方や焼き方に至るまで彼の話はもはやオタクレベル。BRAND HISTORY”

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