LECTER_vol13
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11 レクトらしいなぁと思わず笑ってしまった館内のネイルサロン「itsuka KIT DESIGN イツカキットデザイン」のとあるコロナ対策。 ネイルサロンはお客様との距離が近い。フェイスガードとマスクを着用し、細心の注意で施術を行うそのカウンターの向こうに、見慣れないやけにオシャレなマシンが登場していた。 施術をするのはまだちょっと心配なオシャレ感度の高いお客様のために、対策対策もも 楽しむ楽しむ10フードコートもぎゅうぎゅう詰めの席の配列ではなく、待合場所はゆったりと取られ通路もゆとりを持って作られている館。その居心地最優先の空間が、ソーシャルディスタンスが当たり前になった今、無理なく不自然でなく保たれている。 例えば、敷地一杯に玄関を張り出させることなく、凹んだ形で作られた玄関周りもそうだ。たくさんのグリーンが植えられ、屋外用のテーブル&椅子がゆったりと置かれている。暑い時期を越えた今からの季節、この屋外スペースはきっと居心地の良いカフェのような役割を果たすだろう。 普通、こんな作りにはなかなかしにくいものだ。商業施設は売り上げを上げるための館なのだから、入るだけお客様は入れたいし出来るだけ店舗を入れるために無駄なスペースは作りたくない。当然だと思う。しかし、レクトはその常識を軽々と越えて「居心地」を何よりも大切にした。あらゆるスペースにゆとりと贅沢な空間の使い方を取り入れて、もうちょっと詰め込めばまだ人が座れるであろうスペースに余白を持たせた。ソーシャルディスタンス、という言葉なんてなかった時に。みの色を選び、非対面で購入できるこの自販機は楽しみながらできるコロナ対策だろう。 どんな世の中になっても、世界がどう変わっても、生きていく以上買い物は必要だ。 安全に配慮しながら、自分や家族を守りながら、どうやって居心地の良い暮らしを模索していくか。まだ続くであろうこの時期を少しでも心地よい日々にしてもらうために、このレクトという商業施設も「自分たちにできること」をこれからも追求していくのだろう。大人には大人には余裕があっても余裕があってもいいじゃないいいじゃないフランスから輸入された「マニキュアの自動販売機」である。ネイルマティックというトウモロコシや小麦などの天然・植物由来の素材を使用したブランドのもので、大人用マニキュア、子ども用マニキュア、ネイルケア商品など約50種類の商品が適温の14℃で保たれている。しかもこの自販機、日本では製造されていないためユーロしか使えないというユニークさなのだ。したがって、精算はカウンターですることになるのだが、ネイルのテスターなどが使いづらくなった現在、カラーチャートで好【 イツカキットデザイン 】LECT 2F

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